「きれいであれば良い」というのは間違いです。「かっこいいのが最良である」というのも間違いです。商品にしろ企業にしろブランドというのは「人」と同じです。人が人を好きになるように、人が人を尊敬するように、人はブランドに対します。きれいな人はたしかに好きだけれど、かっこいい人はたしかに好きだけれど、人を判断する指標はそれだけじゃないはずです。同じ人を見てかっこいいと思う人もいれば、そう思わない人もいます。むしろ「かっこつけたヤツ」は嫌われたりもします。かっこうばかり気にする人は中身を伴わないというのはよくあることです。
価値観が変わったからというのは嘘で、むかしから人の価値観は個人で違いました。選択肢が増えたから選べるようになっただけのことです。ブランドをどう位置づけるかという問題は、どういう人になりたいかと同じ問題です。どういう人になれば、多くの人に(あるいはコアな人に)支持されると考えますか? 答えはひとつとは限りません。
「イメチェン」という言葉があります。イメージを変えて、再度注目を集めるという手法です。しかし、やはり内面(商品で言えば品質など)がしっかりしていないと、いくらイメージを変えたところで効果は期待できないでしょう。中身のないモノの外見=イメージだけを変えることは、あまり良い戦術とは言えません。なにより消費者に見抜かれてしまいます。(中身をよくするためのチャレンジとして、まずイメージを先行させるという手法はまれにありますが)
主観ではないもっと原義的な部分・根本的な部分で「どうあるべきか」を考え計画・立案するのがデザインです。 |